楽天アンリミットのエリアを確認しよう【圏外は大丈夫?】

楽天モバイルエリア

お客さま

楽天モバイルの楽天アンリミットのエリアはどの程度広がっているのでしょうか?申込みを検討していますが、圏外にならないか心配です。
楽天アンリミットのエリアは、自社で用意している楽天回線エリアと(パートナーである)AU回線エリアがあります。AU回線エリアは、(随時)楽天回線エリアに置き換わっているようです。それでは詳しく見ていきましょう。

近藤雄一

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楽天モバイル(Rakuten UN-LIMIT)を見てみる

楽天アンリミットのエリア

楽天アンリミットは、楽天回線エリアと(パートナーである)AU回線エリアがあります。2020年4月サービス開始時点では、楽天回線エリアはあまり広くないため、(KDDIとパートナーになり)AU回線エリアを借りている形になります。

楽天モバイルの提供している「通信・エリア」マップを見ると、濃いピンクが「楽天回線エリア」で、薄いピンクが「パートナー回線エリア」となっています。

楽天モバイルエリア(2022/04時点)

楽天モバイル(Rakuten UN-LIMIT)のエリア確認(2021年10月9日現在)

まずは、(自分の生活圏が)どちらのエリアに該当するのか、最新のエリアマップを確認しておきましょう。

参考 通信・エリア楽天モバイル

サービス開始当初は、楽天エリアは広くはありませんし、エリア内でも地下や屋内で使えない事もあるようです。このあたりは、(自分の生活圏で)実際に試してみないと使い勝手はわからないかもですね。

参考までに、楽天モバイルは次のように説明しています。

※楽天回線エリアであっても、地下、屋内、大きな商業ビルの屋内等の場所、電波の状況等によってパートナー回線を利用する通信となる場合があります。

自分の生活する範囲で、圏外になるエリアがあるのか、気になる所ですね。

楽天回線人口カバー率97.6%(2022年6月)

楽天モバイルは、2022年6月時点で、人口カバー率97.6%と発表しました。

楽天モバイルの人口カバー率97.6%

人口カバー率は、500m×500mのメッシュに分割した上で、通信可能なエリアがメッシュ内の50%を超える場合にカバーしたとされます。そのため、人口カバー率97.6%だから、97.6%の人が使えるようになるわけではないので注意が必要です。あくまで目安ですね。

参考 楽天モバイル、楽天回線エリアの4G人口カバー率が96%に到達 | プレスリリース | 楽天モバイル株式会社楽天モバイル株式会社

楽天回線エリアでもパートナー回線につながる場合もある

外出中、Web検索等で明らかに遅いなと感じることがありました。調べてみると、楽天回線エリアとパートナー回線エリアの境目で、通信スピードが落ちたと考えられます。

また、楽天回線エリアであっても、パートナー回線に繋がることがありました。私の経験では、屋外で田んぼの真中でも、パートナー回線と楽天回線と度々切り替わることがありました。エリアマップ上は、楽天回線エリアだったのですが、電波強度が弱かったようです。

そのため、楽天回線エリアであってもパートナー回線の通信を消費することはある、と思っておいた方がいいでしょう。

また、次のように、楽天回線とパートナー回線が切り替わる瞬間は、速度低下が見られました。これは仕方ないですね。


楽天回線とパートナー回線で切り替わると速度低下が見られる

また、切り替わる瞬間以外は、楽天回線・パートナー回線ともに安定している印象なので、使う分にはそれほど問題を感じないでしょう。

プラチナバンドがない楽天モバイル

他キャリアは、(プラチナバンドと言われる)700MHz帯・800MHz帯・900MHz帯を持っています。これらの帯域は、(電波が回り込みやすいため)ビルなどがあっても電波が入りやすく、屋内にも電波が届くとされています。

しかしながら、楽天モバイルはプラチナバンドを持っていません。移動通信システム等制度WG 説明資料によると、以下のとおりです。

楽天モバイルが与えられているのは、1.7GHz帯のみで、回り込み・屋内に強いプラチナバンドを持っていない事が分かります。

また、楽天モバイルは、帯域のひっ迫度(与えられた帯域に対してユーザー数が何人いるかという指標)に基づくと、2023年に他キャリアと同程度のひっ迫度になると説明しています。また、楽天モバイルは(他キャリアに比べて)2倍のデータ通信量があるそうで、それを加味すると2021年に他キャリアと同程度のひっ迫度になると説明しています。

楽天モバイルとしては、これからユーザー数が増えてくると、帯域のひっ迫度を考えると、新たな帯域が必要になりそうです。また、電波を公平に使うという観点から考えても、プラチナバンドの配分が必要になると考えられます。

AU回線(パートナー回線)のローミング提供について

楽天アンリミットは、AU回線の一部を利用できる、いわゆるローミング提供を受けています。

ローミング期間は、2019年10月〜2026年3月までとなっています。そのため、この期間内に楽天エリアを広げていく形になりそうです。

ちなみに、AU回線すべてが利用できる訳ではないようです。ローミング提供エリアについて、以下の記述がありました。

ローミング提供エリア
東京23区、名古屋市、大阪市および局所的なトラヒック混雑エリアを除く全国エリア
地下鉄、地下街、トンネル、屋内施設や観光名所等の一部

ローミング対象周波数
基本は800MHz帯

また、楽天エリアが、都道府県毎に人口カバー率70%になった時点で、ローミング解消の可能性についても記述がありました。

都道府県毎に楽天モバイル株式会社の自前エリアの人口カバー率70%を上回った時点で両社の協議を以て、各都道府県のローミング提供の継続・終了を決定します。

参考 楽天モバイル株式会社サービスへのローミング提供についてKDDI株式会社

AU回線のローミング提供が終了する心配も考えておこう

パートナー回線(AU回線)のローミング提供が、順次終了していくのも心配要素の一つです。

また、楽天モバイルは、パートナー回線エリアを楽天回線エリアに置き換えていると説明しています。そのため、楽天回線エリアに変わったところから、随時ローミング提供を止めていくイメージのようです。

パートナー回線エリアとは?
パートナー(au)基地局の電波を利用するエリアです。
楽天基地局の設置が進み、楽天基地局が利用できるようになると、楽天回線エリアとなります。

そのため、楽天回線エリアで地下鉄に乗車時に、(ローミング提供中は)AU回線で繋がっていたけど、ローミング終了で繋がらない、という事が考えられそうです。このあたりどこまでスムーズに移行できるのか、気になる所です。

どれほどの規模でこの現象が起きているのかは分かりませんが、実際に圏外になった方もいるようです。

楽天モバイルの説明では、影響はそれほど大きくないようで、基地局の至急建設や無料で使えるMVNO端末を渡すなどの対応が行われているとの事です。

プレスカンファレンス後の質疑応答でKDDIのローミングによるパートナー回線の終了による影響を聞かれると、山田社長はKDDIと調整しながら対応していることを述べ、基本的に問題はないものの、ごくごく一部で繋がらなくなったユーザーもいると明かし、基地局の至急建設や無料で使えるMVNOの端末を渡すなどの対応を行っていると説明した。

楽天モバイル、au回線終了について問題は「ごくごく一部」と説明

(KDDI)楽天モバイル向けローミングサービス提供エリア

KDDIが提供している「楽天モバイル向けローミングサービス提供エリア」も合わせて確認しておきましょう。

楽天モバイル向けローミングサービス提供エリア(2022/04/04更新)

(KDDI)楽天モバイル向けローミングサービス提供エリア

参考 楽天モバイル向けローミングサービス提供エリアKDDI株式会社

最新のエリアマップを確認しよう

随時エリアは拡大されているので、最新情報は楽天モバイル公式サイトから確認してみましょう。エリア拡大の計画もみる事ができるようになっています。

楽天モバイルエリア(2022/04時点)

楽天モバイルエリア(2022年4月5日現在)

参考 通信・エリア楽天モバイル

楽天アンリミットの基地局数

楽天モバイルの基地局数(2022年4月末時点)は、44,000基地局以上が稼働しています。


楽天モバイル決算発表資料(2022年5月13日)

基地局数44,000局へ(2021年2月12日決算発表)

当初計画では、投資金額6,000億円、基地局数27,397局の予定でした。2021年2月12日決算発表で、投資金額を1800億〜2400億円上乗せして、基地局数44,000局とする事が発表されました。

基地局整備・人口カバー率・設備投資額

基地局整備・人口カバー率・設備投資額(決算発表資料より)

参考までに、令和元年度の各携帯キャリアの基地局数は、以下の通りです。ユーザー数も大きく違うため比較することは難しいので、あくまで参考値ですね。

  • ドコモ 229,777基地局
  • AU 164,427基地局
  • ソフトバンク 159,663基地局
参考 令和元年度携帯電話及び全国BWAに係る電波の利用状況調査(2019年12月18日)総務省

過去の情報

2021年夏に人口カバー率96%を目指す計画(2020年8月11日発表)

2020年8月11日決算説明会で、基地局の建設を「5年前倒し」と発表され、2021年夏に人口カバー率96%を目指しているとの事です。これは驚きですね。

当初は2026年3月末をめどに完了する予定だった「人口カバー率96%(2万7397局)」という目標を「21年の夏ごろ」には達成できる見込みという。
楽天モバイル、基地局設置は「5年前倒しで進行」 21年夏には人口カバー率96%目指す – ITmedia NEWS

楽天アンリミットのエリアは急速に拡大しているように感じます。最新のエリアマップを確認していきましょう。

人口カバー率96%実現は、2021年夏→2021年内へ変更(2021年7月下旬)

2021年7月頃、ホームページ内の表現が変更され、人口カバー率96%実現は、2021年夏→2021年内へ変更となりました。

楽天モバイル 人口カバー率96%実現は2021年内

データ無制限で使える楽天回線エリアは
2021年内に人口カバー率96%へ拡大予定
※時期は、世界的な半導体不足等による基地局設備への影響等で、変更となる場合があります

また、NHKの報道によると、エリア整備の遅れの原因は、基地局に使われる半導体不足が原因のようです。

楽天モバイルは、携帯電話の通信エリアについて、ことしの夏までに人口カバー率を96%に広げるという目標を示していましたが、基地局に使われる半導体が足りず、遅れるという見通しを明らかにしました。

(NHK)楽天モバイル エリア拡大に遅れ 半導体不足で基地局整備進まず(2021年7月27日)

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