はじめて和歌山県議会の本会議・委員会を傍聴してみた

和歌山県議会の様子

和歌山IRの臨時県議会を傍聴してみたい

(和歌山IRの)国への区域整備計画の申請が、2022年4月28日に迫っています。重要な臨時県議会ということで、傍聴してみたいと思いました。

早速、和歌山県議会のホームページを見てみます。

参考 ホーム | 和歌山県議会和歌山県議会

新着情報を見てみると、臨時会の傍聴情報が出ていました。なんと先着の整理券を配布するということです。これは人気かもしれません。

過去に、はじめて裁判員裁判の傍聴に行った際、抽選で外れた経験を思い出します。

4月臨時会の議場の傍聴対応について(お知らせ)
4月18日(月)及び20日(水)の本会議については、下記のとおり傍聴対応を行いますので、お知らせします。

1 傍聴券の配布(傍聴席数:70)
当日の9時30分から、傍聴席入り口において、先着順に傍聴券を配布します。

なお、各日の予定は、次のとおりです。

(1)4月18日
10時に開議し、質疑等を予定
(2)4月20日
10時に開議し、すぐに休憩を予定。再開時間は未定。
再開後は、委員長報告、表決等を予定

2 インターネット中継の視聴場所の設置
議場での傍聴ができなかった方のために、インターネット中継の視聴場所を、北別館2階の大会議室に設置

ちなみに、和歌山県議会は、和歌山県庁にあります。

それでは、さっそく和歌山県議会に行ってみます。

和歌山県議会の本会議を傍聴する

県庁前のバス停から数分で、8時半頃に、和歌山県議会に到着しました。この写真は、和歌山県庁の北別館です。

和歌山県議会の外観

早速、傍聴席入り口に並びに行きたいので警備員さんに聞いてみます。警備員さんに丁寧に案内して頂き、途中からは職員さんに案内して頂きました。

和歌山県議会の2Fマップ

傍聴席は、北別館から行くと、渡り廊下を渡って(本館に入って)すぐの階段を登っていきました。

傍聴席入り口

なんと一人目です!8時半は早すぎたようですw

時間があるので、何か見られる場所はないか尋ねて、図書室に案内して頂きました。せっかくなので議会っぽいものを探します。

和歌山県予算資料

和歌山県議会で審議された予算案です。今の時代はネットで公開されていますが、昔はこういう資料を見ていたんでしょうね〜

本会議の傍聴券をゲット

さて、9時10分頃、傍聴券の整理列に並びます。この時点で4人目ぐらいでした。

9時半頃、傍聴券を受け取ります。念願のチケットです。

和歌山県議会の傍聴券

傍聴席はカメラ撮影できる(許可制)

携帯電話禁止の文字があり、電話はダメだと分かるのですが、スマホ使用禁止なのか、気になりました。実際には、スマホを使っている方もいましたし、記者の方ももちろん使っている様子でした。

傍聴席に入ってから分かったのですが、許可制で、写真撮影できる事がわかりました。警備員さんに声をかけて、申請用紙に住所・氏名などを記入し、許可証を頂きました。

本会議スタート

10時から議会がスタートです。質問者は6人で、1人20分制限です。

実際、20分を超えると議長から強制終了させられていました。時間には厳しいですね。

和歌山県議会の様子

この日は、和歌山IRの是非を問う内容でした。資金計画を中心に質問があり、IR担当の理事から答弁されていました。

文章を読み上げるスタイルの答弁は、NHKの国会中継に似ています。ずっと続いているスタイルなんですね。

議員さんからは、拍手やヤジ、異議なしのコール?が印象的でした。一方で、行政側は拍手等もなく、審査される側と審査する側の文化の違いを肌で感じることができました。これは、和歌山県議会のビデオ映像では分からない・感じられない感覚だったと思います。

予定どおりに議事は進み、IR対策特別委員会へ付託(ふたく)されました。

付託(ふたく)

本会議での質疑が終了した後、さらに詳しく検討を加えるため、所管の常任委員会、議会運営委員会または特別委員会に審査を託すことです。

三重県 議会用語集

付託とは、分かるようで分からない、馴染みのない用語ですが、「さらなる検討のため、委員会に審査を託すこと」のようですね。

きいちゃん食堂(社員食堂は一般人も利用OK)

一階にきいちゃん食堂と書いた暖簾を発見しました。建物マップには社員食堂と書いてあり、利用できるのか気になりました。食堂の方に聞くと一般人も利用できるとのことです。

きいちゃん食堂の暖簾を発見

入って右奥に券売機があるので、食券を購入します。日替わり定食(690円)・鶏からあげ定食(690円)・とんかつ定食(790円)と並んでいます。その中で、私が選んだのは、くじらカツ定食(790円)です。

きいちゃん食堂のくじらカツ定食

揚げたてサクサクのフライで、クジラのお味は、身がぎっしり詰まった魚フライという感じです。美味しく頂きました。

和歌山県議会 委員会も傍聴する

本会議を聞いていると、委員会内の議論も気になるところです。そこで委員会も傍聴してみることにしました。

委員会も傍聴券配布

本会議は席数70ですが、委員会の傍聴席は席数が少なめ(たぶん25席ぐらい?)です。こちらの傍聴券の方が貴重ですね。

委員会の傍聴券

IR対策特別委員会→総務委員会

13時からIR対策特別委員会が開かれ、はじまってすぐに総務委員会に付託されました。総務委員会内で和歌山IRの議論が行われました。

総務委員会

発言者は分かりにくい

傍聴席の前は記者席です。委員会は少し離れてはいますが、マイク・スピーカーでしっかりと議論を聞くことができます。

誰がどこに座っているのか分からないので、素人目には誰が発言しているのかは分かりにくいです。

ただ一応、委員長から指名されてからの発言なので、頑張れば名前を聞き取ることができました。議員さんの名前を知っている方なら、議論の流れも把握しやすいのだと思います。

説明資料がないので議論についていくのは大変

また、議論内容は、けっこう難しいです。そもそも配布資料が傍聴者には配られないので、議員さんが質問で丁寧に説明してくれると、あーそういうことか、となることもあるのですが、ついていくのはなかなか難しいです。

手元のスマホで区域整備計画を見ながら、議論についていこうと頑張りましたw

委員会は、本会議よりも本格的な議論が聞ける

傍聴してみて、本会議に比べて、本格的な議論がされる印象です。議員さんから行政側へ厳しい質問が飛ぶこともあり、緊張感もあります。

議員さんを見る機会は、選挙戦の時のイメージですが、委員会内の議員さんの印象はまた違うものでした。良い具体的な質問をしている方・抽象的な質問にとどまっている方、真摯な態度で質問をしている方・強めの態度で臨んでいる方、いろいろな側面を感じることができました。

最後の採決ですが、記者の方が写真撮影のため、見ることはできませんでした。可決・否決のみアナウンスで知ることができます。票数は後で新聞報道で知ることができました。

駐車場は有るような無いような

県議会の方に駐車場を尋ねると、県庁の正面に停められる、とのことでした。ただ、1時間を超える場合、警備員さんに事情を説明した方がいいかも、とも助言を頂きました。少しグレーっぽいですねw

2日目は、実際に車で行ってみました。

なるほど、原則1時間以内で、時間内に戻ってきて、(満車でなければ)係員に声をかければ停められるルールになっているのですね。

ただ、傍聴してる最中に戻ってくるのは現実的ではないので、警備員の方にも話を伺いました。原則1時間だけど、事情があれば停めていてもそれ以上何も言いませんよ、との事でした。ただ、目をつぶる的なグレーなニュアンスを感じました…w

傍聴者は県庁の駐車場に停めている方も多かったので、運用上は停めていても問題ないようです。ただ、ルール上はグレー?で、長時間停める場合は、他の駐車場に停めた方がいいのかもしれません。悩ましい所ですね。3日目は公共交通機関で向かいました。

まとめ

はじめて和歌山県議会の本会議・委員会の傍聴をしてきました。本会議の様子はネット配信もされていますが、生の傍聴をすることで、議論というよりは議会の文化を体感できたなあと感じました。こうやって議決されているんだと感慨深いものがあります。

特に委員会は、自分の投票した議員さんの活躍を知ることもできます。また、普段の新聞報道で知る事実とまた違った側面で、自分の考えと照らし合わせる時間にもなりそうですね。議論についていくことは難しくても、雰囲気を感じることはできますので、一度は傍聴しておくと良いなあと感じました。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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