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近藤雄一
一太郎2023まとめ
一太郎は、ジャストシステムが販売する日本語ワープロソフトです。Windows登場前のワープロソフトと言えば、一太郎でした。現在は、マイクロソフトのWordが定番ですが、今でも一部の官公庁や教育現場などで使われています。
一太郎2023には、以下の2つのラインナップがあります。
- 一太郎2023
- 一太郎2023プラチナ
一太郎2023・一太郎2023プラチナの比較表
一太郎2023、一太郎2023プラチナ、過去の一太郎2022プラチナを比べた表を作りましたので、ご覧ください。
一太郎2023 | 一太郎2023 プラチナ | 一太郎2022 プラチナ | |
参考価格(税込) (特別優待版) | 15,510円 | 38,830円 | 35,200円 |
文章作成 (一太郎) | 一太郎2023 | 一太郎2023 プラチナ | 一太郎2022 |
日本語変換 ATOK | ATOK Passport [プレミアム]1年 | ATOK Passport [プレミアム]1年 | ATOK Passport [プレミアム]1年 |
ATOK用辞典 | 三省堂国語辞典 for ATOK ※第八版 | デジタル大辞泉 for ATOK | |
音声読み上げ (詠太) | 詠太13 | 詠太12 | |
グラフィック (花子) | 花子Personal | 花子2022 | |
メール (Shuriken) | |||
PDF作成・編集 (JUST PDF) | JUST PDF 5 | JUST PDF 5 | |
表計算 (JUST Calc) | JUST Calc 5 | JUST Calc 4 /R.2 | |
プレゼンテーション (JUST Focus) | JUST Focus 5 | JUST Focus 4 /R.2 |
一太郎2022〜は、買い切り版ATOKが無くなりました。一太郎2022〜付属するATOK(エイトック)は、サブスクのATOK Passport[プレミアム]1年となりました。1年分のみなので、2年目からは有料になります。
「一太郎2023プラチナ」は、「表計算ソフト(JUST Calc 5)」「プレゼンテーションソフト(JUST Focus 5)」が使えるのが特徴です。ExcelやPowerPointに相当する機能ですね。
一太郎2023は、Windows8.1非対応
一太郎2023は、Windows8.1非対応となっています。
Windows® 11/Windows 10 各日本語版が正しく動作するパソコン(Windows 8.1には対応していません)
一太郎2022まではWindows8.1対応でした。しかし、マイクロソフトのWindows8.1サポートが2023年1月10日終了となったことで、一太郎2023では非対応になったと考えられます。
一太郎2023プラチナと一太郎2022プラチナの比較
- 「一太郎」「詠太」「JUST Calc」「JUST Focus」のバージョンアップ
- 搭載辞書が「デジタル大辞泉」から「三省堂国語辞典」になった
なお、2020年までプラチナに搭載されていた「メールソフトShuriken」が非搭載となっています。Shuriken2018単体の発売(ダウンロード版 3850円)はされていましたが、2022年2月9日(水)個人向けは販売終了となりました。
また、搭載辞書は毎年変更されますが、一太郎2023プラチナでは「三省堂国語辞典」が搭載されています。
ATOK Passportについて
ATOKは、エイトックと読みます。ATOKは、日本で人気のある日本語入力ソフトです。
そして、ATOK Passportは、Windows・Mac・Android・iOS(プレミアムのみ)で使えるATOKのサブスクサービスです。常に最新のATOKを使うことができ、10台まで利用することができます。
一太郎2023に付属するのは、上位プランのプレミアムで、年間プラン7,920円相当となります。
年間プラン | 月間プラン | |
ATOK Passportプレミアム | 7,920円 | 660円 |
ATOK Passportベーシック | ー | 330円 |
ATOK Passportプレミアムの特徴は、iOSでも使えること、クラウド機能(クラウド文書校正やクラウド辞典etc)が使えることです。また、Android版もProfessional版で、AI機能学習した賢い推測変換を利用することができます。
普段からATOKをよく使う方・複数台のPC・スマホでATOKを使う方であれば、便利なサービスと言えますね。
ATOKはまず1年使ってみる。2年目以降はどうするべきか?
一方で、1台のパソコンのみ・たまにしか文章作成しない人にとっては、買い切り版ATOKが付属されなくなったことは悲報ですね・・
ちなみに2017年までは、(単体の)ATOK2017の販売がありました。2008年9月〜ATOK定額制サービスが開始され、サブスクの流れになってきたわけですね。
一太郎2023を購入するなら、まず1年のみATOK Passportを使ってみて、次の選択肢を取ることになるでしょう。
- ATOK Passportを更新する
- Google日本語入力(無料)を使う
(ATOK以外で)人気がある日本語入力ソフトは、無料で使えるGoogle日本語入力です。予測変換も優秀なので、一度使ってみると良いでしょう。
過去の(買い切り版)ATOKを持っている場合、一太郎2022と併用できるのか確認する必要があるでしょう。また、サポート終了日は以下の通りです。ただ、セキュリティアップデートも同じ期限なのか、別途確認が必要ですね。
製品名 | サポート終了日 |
一太郎2021 | 2024.02.05 |
一太郎2020 | 2023.02.07 |
一太郎2019 | 2022.02.08 |
一太郎2023 ATOK Passport ユーザー優待版
一太郎2023から初めて、ATOK Passportユーザー向けに、「一太郎2023 ATOK Passport ユーザー優待版」が登場しました。ATOK Passportプレミアム年間プランの契約が別途必要ですが、安価に一太郎2023を購入することができます。
【ATOK Passport ユーザー優待版】のご購入には、別途「ATOK Passport [プレミアム] 年間プラン」のご契約が必要
(すでに契約中の場合は)現在の利用期間終了後に、ATOK Passportプレミアム(年間プラン)が始まるようです。
「一太郎2023 ATOK Passport ユーザー優待版」「一太郎2023 プラチナ ATOK Passport ユーザー優待版」をご購入いただくと、現在ご契約のご利用期間終了後に「ATOK Passport [プレミアム] 年間プラン」が開始となります。
一太郎2023 ATOK Passport ユーザー優待版 | 4,950円 |
一太郎2023 ATOK Passport ユーザー優待版USB | 7,150 円 |
一太郎2023 プラチナ ATOK Passport ユーザー優待版 | 26,950 円 |
一太郎2023 プラチナ ATOK Passport ユーザー優待版USB | 29,150 円 |
最安のバージョンアップ版と比べても、8580円安くなっています。ATOK Passportプレミアム(年間プラン)7,920円なので、年間プランを今後も使いたい方は、「ATOK Passport ユーザー優待版」を検討してみましょう。
「一太郎2023 プラチナ ATOK Passport ユーザー優待版」と「一太郎2023プラチナ」の違い
「一太郎2023 プラチナ ATOK Passport ユーザー優待版」は、Wordとの互換性が高い、JUST Note5が付属しています。なお、「一太郎2023プラチナ」には、JUST Note5は付属していません。Wordユーザーを取り込みたい狙いもあるようですね。
また、「一太郎2023 プラチナ ATOK Passport ユーザー優待版」には、ATOK Passportプレミアム1年分は付いてきません。ATOK Passportは、別売ということですね。
一太郎プレミアムバージョンが無くなった
一太郎2019までは、3つのバージョンがあり、「通常版」「プレミアム」「スーパープレミアム」というバージョンでした。
一太郎2023と一太郎2019の構成の違いを見てみると、「一太郎2023プラチナ」が「一太郎2019スーパープレミアム」に相当するようです。つまり、「プレミアム」が無くなった感じですね。
参考までに、一太郎2019プレミアムは、「一太郎」「ATOK」に加えて、
- 音声読み上げソフト(詠太)
- グラフィックソフト(花子)
- メールソフト(Shuriken)
- PDF作成・編集ソフト(JUST PDF)
がセットになったパッケージでした。表計算ソフト「JUST Calc」とプレゼンテーションソフト「JUST Focus」が含まれていないのが特長でした。
それでは、さらに詳しく見ていきましょう。
一太郎2023の価格・パッケージまとめ
一太郎2023の価格を表にまとめてみました。
パッケージ名 | 一太郎2023 | 一太郎2022 | 一太郎2021 | 一太郎2023 プラチナ | 一太郎2022 プラチナ | 一太郎2021 プラチナ |
通常版 | 27,500円 | 23,100円 | 20,900円 | 47,300円 | 42,900円 | 40,370円 |
通常版 (ダウンロード版) | 23,100円 | 17,600円 | 42,900円 | 37,400円 | ||
特別優待版 | 15,510円 | 11,880円 | 10,230円 | 38,830円 | 35,200円 | 33,110円 |
特別優待版 (ダウンロード版) | 11,880円 | 8,140円 | 35,200円 | 30,800円 | ||
バージョンアップ版 | 13,530円 | 9,900円 | 8,800円 | 35,530円 | 31,900円 | 30,800円 |
バージョンアップ版 (ダウンロード版) | 9,900円 | 6,600円 | 31,900円 | 28,600円 | ||
バージョンアップ版(USBメディア) | 15,730円 | 12,100円 | 11,000円 | 37,730円 | 34,100円 | 33,000円 |
アカデミック版 | 13,530円 | 9,900円 | 8,800円 | 35,530円 | 31,900円 | 30,800円 |
アカデミック版 (ダウンロード版) | 9,900円 | 6,600円 | 31,900円 | 28,600円 |
また、一太郎2023は、4,000円ほど値上げとなっているようです。一太郎2021から次第に値上げされている様子が伺えますね。
一太郎2023を安い順に、並べてみました。
- バージョンアップ版、アカデミック版
- 特別優待版
- 通常版
4つのバージョン(版)は、製品構成はすべて同じですが、購入できる対象ユーザーが違います。安い順に、対象ユーザーか確認していきましょう。
一太郎2023 バージョンアップ版
すでに一太郎を持っている方や、JUST Suiteを持っている方が対象です。古いバージョンでも購入対象になります。
「一太郎2023 プラチナ」のバージョンアップ対象は以下商品をお持ちでユーザー登録されている方となります。
一太郎、JUST Suite、一太郎&花子スペシャルパック、Justsystem Office、一太郎Office、Voice一太郎、
花子、ATOK 2015~2017 for Windows(各Win&Mac含む/for Macは除く)「一太郎2023」のバージョンアップ対象は以下商品をお持ちでユーザー登録されている方となります。
一太郎、JUST Suite、一太郎&花子スペシャルパック、Justsystem Office、一太郎Office、Voice一太郎、
ATOK 2015~2017 for Windows(各Win&Mac含む/for Macは除く)※上記に記載がある商品であれば、古いバージョンでも購入の対象となります。
「バージョンアップ版のインストール」時には、「User ID」が必要になります。そのため、事前にユーザー登録をしておく必要があるようです。事前に確認しておきましょう。
以下の場合は、User IDの入力が必須です。User IDをご用意のうえ、セットアップを行ってください。
・ジャストシステム製品をお持ちのお客様が特別優待版をご購入いただいた場合
・バージョンアップ版、優待版をご購入いただいた場合
一太郎2023 アカデミック版
アカデミック版は、学校の先生(教職員)や学生(中学生以上)の方を対象とした製品です。バージョンアップ版と同じ価格設定になっています。
購入の際は、学生証や身分証の提示が必要になります。
詳しくは、こちらのサポートFAQをご確認ください。
参考 アカデミック版の購入対象についてJustSystems一太郎2023 特別優待版
ジャストシステム製品を持っている方や、Word等のMicrosoft Office製品を持っている方が対象です。例えば、ATOKのみ持っている方なども該当しますね。
「ジャストシステム製品を持っている」場合のインストール時に、「User ID」が必要になります。事前に確認しておきましょう。
※なお、以下の場合は、インストールの際にシリアルナンバーに加えて、User IDの入力が必須となります。
- 特別優待版で「ジャストシステム製品を持っている」場合のインストール時
詳しくは、こちらのサポートFAQをご覧ください。
参考 特別優待版の購入対象についてJustSystems特別優待版インストール画面の例(Microsoft Office製品を持っている場合)
参考までに、こちらが一太郎2019 特別優待版のインストール画面です。インストール途中に、Microsoft Officeの対象製品を選ぶ画面が表示されます。
ちなみに、ジャストシステム製品を持っている場合は、前の画面に戻って、User IDを入力する必要があります。
Wordもしくは、該当のMicrosoft Office製品を選択して、インストールを進めましょう。
一太郎2023 通常版
「特別優待版」「バージョンアップ版」「アカデミック版」のいずれにも該当しなかった場合は、「通常版」を選びましょう。
一太郎購入の参考情報
Microsoft Officeと一太郎2023の料金比較
圧倒的にシェアが高いMicrosoft Officeとの料金比較も確認しておきたいですね。ここでは、Microsoft製品を持っている前提で、特別優待版で比較をしています。
Word単体 | 17,904円 |
一太郎2023(特別優待版) | 15,510円 |
Office Home & Business 2021 (Word/Excel/Powerpoint/Outlook) | 38,284円 |
一太郎2023プラチナ(特別優待版) | 38,830円 |
一太郎は、Microsoft Office製品をかなり意識した価格設定になっていますね。
Microsoft Office製品については、以下の記事をご覧ください。
【Office2024発売】Microsoft Office・Word・Excelはどれを購入するべきか?できれば無料で。一太郎発売日は毎年2月です
一太郎は、毎年2月頃発売されています。年末年始ぐらいで、急がない方は、次バージョンの発売を待つのもありですね。
一太郎2023 | 2023年2月10日(金) |
一太郎2022 | 2022年2月10日(木) |
一太郎2021 | 2021年2月5日(金) |
一太郎2020 | 2020年2月7日(金) |
一太郎2019 | 2019年2月8日(金) |
一太郎2018 | 2018年2月9日(金) |
一太郎2017 | 2017年2月3日(金) |
一太郎は3台までインストール可能
一太郎や一太郎プラチナは、同時に利用しないことを条件に、その人だけが使用する端末3台までイントールすることができます。同じユーザーのデスクトップパソコンとノートパソコンに入れておく等ができますね。
以下の製品については、一人のお客様が同時に製品を使用しないという条件の場合、その人だけが使用するコンピューター3台までインストールすることができます。
一太郎2023 プラチナ *1
一太郎2023 *1
花子2022
JUST PDF 5
Shuriken 2018
ホームページ・ビルダー22 *2
楽々はがき Max
ラベルマイティ17、ラベルマイティ17 プレミアム
ラベルマイティ POP in Shop12
一太郎ビューア2022
一太郎のファイルを受け取った場合、閲覧・印刷のみなら無料の一太郎ビューアが使えます。対応OSは、Windows11 / Windows10 / Windows8.1です。編集が必要ない場合は、一太郎ビューアで十分でしょう。
参考 ダウンロード|一太郎ビューアジャストシステム一太郎ビューア2022は一太郎2022をベースに作成されているため、表示能力は一太郎2022と同等です。
まとめ
一太郎2023の2つのラインナップのご紹介と、各バージョン(版)のご紹介をしてきました。順に確認し、適切なバージョンをご購入頂ければと思います。
本記事をご覧頂きありがとうございました。
参考 一太郎2023Just MyShop参考情報
参考までに、過去の一太郎の記事はこちらです。
一太郎2022はどれを購入するべきか?各パッケージの選び方を徹底解説! 一太郎2021はどれを購入するべきか? 一太郎2020はどれを購入するべきか?価格と各パッケージの選び方を徹底解説! 一太郎2019はどれを購入すればいいですか?【通常版と特別優待版の違いなど】