eo電気、燃料費高騰で”関西電力の従量電灯A”に戻すべきか?

eo電気、燃料費高騰で関電の従量電灯Aに戻すべきか?

eo電気を使用していますが、燃料費調整額の高騰で電気代が上がっています。(燃料費調整単価の上限がある)関電の従量電灯Aに戻すべきか考えてみました。

近藤雄一

関西電力の電気料金・燃料費調整制度

まず、関西電力の電気料金は、次のように決められています。

燃料費調整額は、燃料費調整単価(例:1kWhあたり2.24円)×1ヶ月の使用量(例:200kWh)が、加減されていることが分かります。

例の場合、200kWhの場合、448円になります。

燃料費調整制度

燃料費調整制度は、基準燃料価格(27,100円/kl)が定められ、調達する燃料価格が基準を超えるとプラス調整・下回るとマイナス調整される仕組みです。

なお、従量電灯Aなどには、電気特定小売供給約款が適用され、上限値が設定されています。

燃料費調整制度については、詳しくは関西電力のページをご確認ください。

参考 燃料費調整制度|電気|関西電力 個人のお客さま関西電力

燃料費調整単価の上限を超える

過去の燃料費調整単価を確認すると、2022年2月分は、すべてのプランで(1kWhあたり)2.03円でした。

燃料費調整制度(2022/02)燃料費調整単価(2022年02月分)

ところが、次の2022年3月分は、表が複雑になっています。従量電灯Aは2.24円ですが、なっトクでんきは2.72円となっています。

燃料費調整単価(2022年03月分)

従量電灯Aは、電気特定小売供給約款が適用されるため、上限値があります。

一方で、なっトクでんきは、電気特定小売供給約款の対象ではないため、燃料費調整単価の上限がないのです。2022年3月分以降、この燃料費調整単価が上がっています。

電気料金の適用期間1kWhにつき
2022/022.03円
2022/032.72円
2022/043.02円
2022/053.27円
2022/063.42円
2022/074.13円
2022/084.9円
2022/096.14円
2022/107.47円
2022/118.71円
2022/1210.15円
2023/0110.91円
2023/0211.20円
2023/0310.54円
2023/049.67円
2023/058.94円
2023/068.07円

例えば、7月分の電気料金は、2月〜4月の燃料価格を元に計算されています。3ヶ月〜5ヶ月前の燃料価格から算定されているわけですね。

また、2022年8月、eo電気HPでも燃料費調整額について分かりやすい紹介ページが用意されました。

eo電気のシミュレーション

さて、関西電力以外の電気でも、当然この燃料費調整単価がかかってきます。eo電気を調べた所、関西電力の燃料費調整単価と同じで上限値なしとなっています。

そのため、eo光とセットで、(燃料費調整額を除くと)eo電気の方が必ず安いがウリでした。

eo電気と関西電力 従量電灯Aの比較eo電気と関西電力 従量電灯Aの比較(プレスリリース資料より)

2021年3月の料金単価

私がeo電気を検討していた2021年3月頃、eo電気のウェブサイト上の「eo電気 電気代シミュレーション」で計算してみました。

eo電気 シミュレーション

関電の従量電灯A→eo電気に変えると、年間4000円ほど安くなる計算です。

eo電気 シミュレーション

しかし、昨今の燃料価格高騰で、(燃料費調整額が上がり)電気代が高くなる逆転現象が起きています。

燃料費調整額と再生可能エネルギー発電促進賦課金

2022年4月、昨今の燃料費高騰で、電気代も上がってきたため、改めてeo電気をチェックしていました。そうすると、以下のような記述を見つけました。

※燃料費調整額および再生可能エネルギー発電促進賦課金を除く

燃料費調整額と再生可能エネルギー発電促進賦課金を除く記載あり

関電の従量電灯Aより安いグラフになっているが、「燃料費調整額と再生可能エネルギー発電促進賦課金を除く」が気になるので、調べてみました。

再生可能エネルギー発電促進賦課金

まず、再生可能エネルギー発電促進賦課金は、年に1回改定されますが、関電の従量電灯Aと同じ額になります。そのため、eo電気と(関電の)従量電灯Aの料金差には影響はなさそうです。

eo電気の再シミュレーション(2022年4月の料金単価)

eo電気のシミュレーションは、燃料費調整額を含めた金額で計算してくれます。

2022年4月分の燃料費調整額は(1kWhあたり)3.02円で、(基準となる)上限ありプラン2.24円を超えています。

eo電気シミュレーション(2022/04分)

毎月0円〜200円安くなることが分かりますが、(約1年前の)2021年3月の料金単価と大幅にお得度が減っていることが分かります。

電気代が年間1万円も上がっており、関電の従量電灯Aより約1000円安くなるというシミュレーションになりました。

eo電気のお得度

eo電気の再シミュレーション(2022年7月の料金単価)

2022年7月分の燃料費調整額は(1kWhあたり)4.13円となり、(基準となる)上限ありプラン2.24円、2022年6月分3.42円を大幅に超えました。改めてシミュレーションしてみましょう。

やはりここまで燃料費が上がってしまうと、すべての月でeo電気のほうが高くなりました。

eo電気シミュレーション

燃料費高騰が続くようであれば、関電の従量電灯Aの方がお得ですね。

(2023年1月〜9月)燃料費調整額 1kWh7円補助(国の激変緩和対策はじまる)

「電気・ガス価格激変緩和対策事業」として、申込不要で、2023年1月使用分(2月検針分)〜8月使用分(9月検針分)、1kWhあたり7円の補助が行われます。(また、2023年9月使用分(10月検針分)〜12月使用分(1月検針分)、3.5円の補助となります。)

(従量電灯Aなどの)規制料金メニューの場合、1kWhあたり2.24円の上限がありますが、燃料費調整額はマイナス料金になるため、7円補助の恩恵は受けられるようです。

2023年2月分の燃料費調整額を確認すると、従量電灯Aの場合、2.24円 → -4.76円になっています。

関西電力の燃料費調整額(2023年2月)

参考 電気・ガス価格激変緩和対策の実施のため、電気・ガス料金の値引きを行うことができる特例認可を行いました経済産業省

再エネ賦課金 2023年度1.40円に減額される

2023年度の再エネ賦課金は、1kWhあたり(2022年度)3.45円→(2023年度)1.40円に減額され、2.05円安くなりました。2023年5月分の料金から減額されます。

再生可能エネルギー発電促進賦課金単価のお知らせについて(関西電力)

参考 再生可能エネルギー発電促進賦課金単価のお知らせについて(PDF)関西電力

まとめ

燃料費高騰の影響で、燃料費調整単価の上限なしプランに変えている場合、元の関西電力の従量電灯Aの方が安い場合があることが分かりました。この機会に今一度電気代の見直しするのも良いですね。

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