【徹底レビュー】楽天ハンド(Rakuten Hand)の使い勝手はどうですか?

楽天ハンドのラインナップ

お客さま

楽天モバイルの楽天ハンド(Rakuten Hand)が気になっています。どんな機種なのか詳しく教えて下さい。

楽天モバイルeSIM対応機種で、129gと軽く持ちやすい。低価格なのに使いやすいのが魅力の機種です。ディスプレイ指紋認証・おサイフケータイなど必要な機能も一通り揃っている印象です。それでは詳しく見ていきましょう。

近藤雄一

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MEMO(2022/02/14)
楽天ハンドの後継機種「Rakuten Hand 5G」が発売されました。詳しくはこちらの記事をご覧ください。「Rakuten Hand 5G」イメージ【徹底レビュー】Rakuten Hand 5Gの使い勝手はどうですか?旧楽天ハンドとの比較も。

楽天ハンド(Rakuten Hand)の特徴

「世界一スリムなボディ。だから格別の持ちやすさ。」とのことで、周りが丸みを帯びているラウンドエッジで、129gと軽く、持ちやすい印象です。以下に特徴をまとめました。

楽天ハンドのラインナップ

楽天ハンド(Rakuten Hand)のラインナップ(公式サイトより)

  • 重量129g
  • 5.1インチ有機ELディスプレイ
  • ディスプレイ指紋認証
  • バッテリー持ちは小さめ2,750mAh
  • おサイフケータイあり
  • Snapdragon720G
  • メモリ4GB・ストレージ容量64GB
  • eSIM
  • ワイヤレス充電非対応
  • 防滴 / 防塵 対応 (IPX2 / IP5X)
  • Wi-Fi5 IEEE802.11 a/b/g/n/ac

ワイヤレス充電なし・Wi-Fi6非対応ですが、ディスプレイ指紋認証・おサイフケータイもあるので、必要な機能は揃っていると言えるでしょう。

楽天ハンドの本体価格

楽天ハンド(Rakuten Hand)の本体価格は、2022/01/14(金) 9:00に値下げされて、12,980円(税込)となりました。

楽天ハンドの本体価格値下げ

ちなみに、発売当初〜2022/01/14(金) 9:00までは、楽天ハンド(Rakuten Hand)の本体価格は、18,182円(税別)・20,000円(税込)でした。

楽天ハンドの本体価格(税別)

楽天ハンドの本体価格(税別)

2020/12/08 発売当初は、Rakuten Hand発売記念キャンペーンで、10,020ポイント還元が実施されていました。

2021/01/07〜2021/09/22 8:59 Rakuten Hand19,999ポイントプレゼントキャンペーンで、19,999ポイント還元のキャンペーンが行われていました。

2021/09/22 9:00〜Rakuten Hand15,000ポイントプレゼントキャンペーンが実施されています。4,999ポイントが減った形となりました。

2022年1月14日(金) 9:00〜Rakuten handは、本体値下げ(20,000円→12,980円)に伴い、ポイント還元も減少(15,000ポイント→7,980ポイント)しました。

楽天ハンド(Rakuten Hand)のレビュー

実際に楽天ハンド(Rakuten Hand)を使ってみた感想・レビューをお伝えしていきます。

楽天ハンド(Rakuten Hand)の開封

楽天ハンドの開封

楽天ハンドの同梱品(クリアケース・スタートガイド・楽天ハンド)

スタートガイドが冊子になっており、サービス開始時の1枚ものに比べると、ずいぶんと分かりやすく・丁寧になったように感じました。

楽天ハンドの開封

楽天ハンドの同梱品

  • Rakuten Hand本体
  • ACアダプター
  • USB Type-Cケーブル

写真に映っていませんが、以下の紙も入っていました。

  • クイックスタートガイド(保証書)
  • 安全上のご注意

取扱説明書は入っていなかったので、WEB上で確認しました。

参考 楽天ハンド(Rakuten Hand)取扱説明書楽天モバイル

楽天ハンドの外観(持ちやすい・少し厚みあり)

重量は、129gと軽く、周りが丸みを帯びているので、たしかに持ちやすいです。

楽天ハンドのホールド感

楽天ハンドのホールド感

楽天ハンドを手で持ってみた

最近のiPhoneと比べると、iPhone12mini(133g)より少し軽く、iPhoneSE(第2世代)(148g)と比べても軽いですね。5.1インチ・129gとバランスの取れたモデルと言えるでしょう。参考までに各iPhoneと楽天ハンドを並べてみました。

楽天ハンドとiPhoneを比べるiPhoneXR / 楽天ハンド /iPhone12mini / iPhoneSE(第2世代)

iPhone12miniと比べると、幅は、楽天ハンドの方が、わずか1.2mm小さいです。わずかな差なのですが、丸み(ラウンドエッジ)もあるため、ホールド感はいい感じです。持ちやすいですね。

楽天ハンド129g約138 x 約63 x 約9.5 (mm)
iPhone12mini133g131.5 x 64.2 x 7.4 (mm)

一方で、厚みは、楽天ハンドの方が2.1mm厚いので、iPhone12miniの方がスタイリッシュでカッコいい、という印象です。この差は持ってみないとなかなか実感がわかないと思います。

iPhone12mini / 楽天ハンドの厚み

iPhone12miniの方がカメラ部分が出っ張っているため、写真上はあまり差が分からないですね。楽天ハンドの方が出っ張りがほとんどないので、置いてもガタつくことがないのは嬉しいです。

楽天ハンドの裏面

楽天ハンドの下部

楽天ハンドの上部

楽天ハンドの背面・下部・上部

背面は楽天ロゴばバッチリ決まっており、クリムゾンレッドはカッコいいと感じました。ただ、IMEIのシールが貼ってあるのが少し残念です。

5.1インチ有機ELディスプレイ

画面サイズは、5.1インチです。iPhoneSE(第2世代)は4.7インチよりも大きいですね。

楽天ハンドのブラウザ画面

iPhoneSE2の表示例

楽天ハンド(Rakuten Hand)1,520 x 720
iPhoneSE(第2世代)1,334 x 750

表示領域は、楽天ハンドの方が縦に長く(186px)、iPhoneSE(第2世代)の方が横に長い(30px)です。

Youtube縦画面は小さめの表示になる

楽天ハンドは、(エッジが丸い分)余計に横が短く感じました。背面は丸いのは嬉しいですが、前面は丸い分表示領域が狭くなっているように感じます。

例えば、Youtube動画を縦のまま見る際、小ささを感じてしまいます。

楽天ハンドでYoutubeを見る楽天ハンドでYYoutubeを縦画面で見る

iPhone12miniの縦画面も小ささを感じていますが、楽天ハンドはさらに小さいですね。横画面は見やすいので、横画面で見るのがオススメです。

ラウンドエッジ部分は光を反射してしまう

あと、ラウンドエッジの丸みのせいで、蛍光灯や太陽光が反射するので、端が見づらいと感じることもありました。この点は、持ちやすさの犠牲になった面はありますね。

ディスプレイ指紋認証(使いやすいが不満点も)

ディスプレイ指紋認証は、スムーズに認証できました。十分使える印象です。

以下、少し細かい点にはなりますが、iPhoneSE(第2世代)と比較すると、3点ほど気になる点もあります。

1つ目に、画面ロックから復旧するのに、少し時間がかかります。
指を置く表示を出して、指紋認証する、2段階かかるイメージです。正確な位置に、指をおけば1回でいけるのですが、やはり少しでもずれるともう一回指を置き直しになります。(慣れれば一回でいけるのかな・・)

2つ目は、外出時にわずかに指が湿ったせいか、指紋認証ができなかった事がありました。このとき、iPhoneSE(第2世代)は指紋認証できたので、楽天ハンドの方が湿気に弱いかもしれません。(iPhoneSEも水濡れの際は認証できないことが多いですが)

3つ目は、指紋認証のセキュリティの精度です。設定途中に以下の表記がありました。安全性がどの程度か気になる所です。

指紋は複雑なパターンやPINよりも安全面で劣る場合があります。

とはいえ、上記の点を除いては、楽天ハンドのディスプレイ指紋認証も使いやすいと感じました。

顔認証(簡易版なのかも)

楽天ミニ同様、顔認証の精度は低いようです。設定時に以下の表示がありました。

顔認証はPIN、パターン、パスワードよりセキュリティが低くなります。

楽天ハンド 顔認証の設定画面

楽天ハンド 顔認証の設定画面

設定時も、写真をパシャっと1枚撮る感じで終わるので、iPhoneのFaceIDと比べるとセキュリティは弱めかもしれません。

CPU(Snapdragon720G) サクサク動く

CPUは、2020年に発売されたSnapdragon720G(オクタコア2.3GHz + 1.8GHz)で、5G非対応のためコスパの良いプロセッサとなっています。Geenkbench5の測定結果などを見ると、(CPUマルチスコア性能のみで言えば)iPhone7を上回る性能があるようです。ミドルレンジのスマホとしては十分でしょう。

ページ切り替えやボタン押した時なども、スムーズに動いてくれるので、ストレスは感じませんでした。

スピードテスト・テザリング

楽天回線エリア・パートナーエリアでスピードテストを行ってみました。

MEMO
エリア・測定条件によって違いますので、あくまで参考値です。

楽天回線エリアの場合

楽天ハンド スピードテスト結果

楽天ハンド スピードテスト結果

楽天ハンド スピードテスト結果

楽天ハンド スピードテスト結果(楽天回線エリア)

楽天回線エリアでは、下り50〜60Mbps、上り6〜11Mbps、ping50ms程度となりました。下りスピードは十分早いのですが、ping(応答速度)が少し遅いのが気になりました。

この時、楽天PocketWiFi経由で、iPhone12miniで計測した際は、ping7〜30msだったので、楽天回線というよりは楽天ハンドの性能の限界かなと感じました。

パートナーエリアの場合

パートナーエリアでは、下り7〜10Mbps、上り8〜10Mbps、ping47ms程度となりました。

楽天ハンド スピードテスト(パートナーエリア)

楽天ハンド スピードテスト(パートナーエリア)

楽天ハンド スピードテスト(パートナーエリア)

ちなみに、別のiPhone(au回線)で調べた所、下り20Mbps、上り3Mbps、ping23〜33ms程度でした。

ウェブサーフィン時のもたつきを感じることも

スピードテストをしたきっかけは、ウェブサーフィン時に画像の表示が遅いことでした。iPhone(au回線)と比較していたのですが、(楽天ハンドの)画像の読み込みに時間がかかる印象がありました。特に上部に画像が入っている場合に、わずかですが待つストレスを感じました。

これがスピードテストの応答速度(ping)の遅さ、端末のスペックの影響なのか定かではありませんが、少しもたつきを感じる結果となりました。ただ、他と比較しなければ、問題を感じることなく使える印象です。

テザリングも使える

また、楽天モバイルは、標準でテザリング利用ができます。楽天ハンドでも問題なく利用することができました。

バッテリー(2,750mAh)小さめ

バッテリーは、2,750mAhと少し小さめです。最近のスマホにしては小さめな印象です。ちなみに、連続通話(通信)時間は、約18.3時間となっています。

ストレージ64GB

最初から15GB(23%)使用しているので、残りは40GB弱です。SDカード等もないため、写真や動画はクラウドサービスを利用するのが良さそうです。

eSIMのみ

eSIMのみ対応で、SIMカードは挿せません。そのため、他キャリア(docomo/AU/softbank)では使うことができません。この点は、今後のキャリアのeSIM対応が待たれます。

その他

AQUOS sense4 lite(約3万円)も、CPU/メモリ/容量も同程度のため、比較対象として良いでしょう。

まとめ

楽天ハンド(Rakuten Hand)は、本体価格2万円という低価格スマホですが、動作もサクサクで、必要な機能は一通り揃っているので、使いやすいスマホです。最新のiPhoneと比較する厳し目のレビューでしたが、大健闘でした。キャンペーンを活用すれば実質0円で始められるので、楽天モバイルを始めるのにオススメの機種と言えるでしょう。

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