マイナンバーカードのマイナポータルを使ってみたら、できる事は少なかったが、ついに定額給付金の申請で使えた。

お客さま

マイナンバーカードのマイナポータルってどんなサービスですか?

マイナンバーカードをずいぶん前に取得しましたが、今まで使うシーンがありませんでした。せっかくなので、マイナポータルに接続してみました。

残念ながら、使えるシーンは少なかったですが、ついに2020年5月定額給付金の申請で使うタイミングがやってきました。

この記事では、2019年8月初めてマイナポータルに接続してみた記録と、定額給付金を申請してみて感じたことを書いています。

マイナポータルとは何か?

「マイナポータル」とは、政府が運営するマイナンバーカードのポータルサイトです。ログインすると以下の画面になります。行政からのお知らせを確認したり、行政への申請などを行えるサイトです。

こちらは、政府のマイナポータル(30秒)紹介動画です。まずはこちらでイメージを掴みましょう。

パソコンでログインすると、以下のような画面になります。結構しっかりしたサイトですね。

それでは、マイナポータルに接続して、実際に使っていくまでをご紹介します。

マイナポータルにパソコンで接続する

マイナポータルに接続するには、以下の2通りがあります。

  1. ICカードリーダライタを使ったログイン(パソコン)
  2. 二次元バーコードを使ったログイン(Android端末のみ)

私は、iPhoneユーザーで、2019年8月時点では非対応だったため、1番のICカードリーダライタを利用しました。

マイナポータルのログインには利用者証明用パスワードが必要

「マイナポータルAP」をインストールし、Chrome拡張機能をインストールしました。その後、マイナポータルのログインをすすめると以下の画面が。

実は、マイナンバーカードを申請する際、4種類のパスワードを設定していました。随分前のことで忘れていましたが笑

  • 署名用電子証明書の暗証番号(6~16文字の英数字、英字は大文字)
  • 利用者証明用パスワード(4桁の数字)
  • 住民基本台帳用パスワード(4桁の数字)
  • 券面事項入力補助用パスワード(4桁の数字)

今回は、「利用者証明用パスワード」が必要でした。パスワード管理アプリで確認すると、たしかにありました。これで無事にログインができました。

マイナポータルでできること

ぴったりサービス

ぴったりサービスで確認してみましたが、私が住む場所でできる行政サービスは、少なかったです。

  • 妊娠の届出
  • 子育てワンストップサービス
    • 児童手当・保育施設等の利用申込み
  • 特別定額給付金

子育てワンストップサービス
・H29.7.18からサービス検索を開始(まずは子育て関連サービスから)。
・H29.10.7からマイナンバーカードを活用した署名付き電子申請も開始。
利用者は役所に出向くことなくオンライン申請が可能。
・プッシュ型のお知らせを電子で受け取ることができる。

MEMO
2020年5月特別定額給付金の申請をマイナポータルで行えるようになりました。

内閣府 特別定額給付金の公式サイトより

マイナポータルの機能

マイナポータルの機能ですが、

  • あなたの情報
    • 行政が保有する自分の情報を確認できる
  • やりとり履歴
    • 国や市町村がやり取りした自分の情報を確認できる
  • お知らせ
    • 行政からのお知らせが確認できる

あなたの情報

ログインして、すぐに自分の情報を確認できるわけでは無く、申請して、確認結果を閲覧する形のようです。閲覧済みの情報はログアウト時に破棄されるようで、セキュリティを担保するために、この方式を取っているようですね。

内閣府サイトより

以下の情報を、個別に閲覧申請することができます。

  • 世帯情報
  • 社会保障(健康・医療)
  • 社会保障(子ども・子育て)
  • 社会保障(福祉・介護)
  • 社会保障(雇用・労働)
  • 社会保障(年金)

実際に税金が確認できた

住民税に関わる情報として、所得金額(給与所得・事業所得)・社会保険料控除額などが見ることができました。ただし、最新年度分(2018年分)だけでした。

今までは、確定申告書の控えか、住民税の通知書の書面で確認できましたが、オンラインでも確認できるようになったわけですね。これはちょっぴり便利です。

やりとり履歴は無し

「やりとり履歴」は、2017年7月18日以降の、行政間のやり取りが確認できるはずなのですが、情報はありませんでした。本当にやり取りがないのか、まだ運用されていないのか、気になるところです。

お知らせは無し

また、行政からのお知らせは0通でした。行政機関からのお知らせが確認できるサービスは、うまくいけばとても便利そうですが、まだ運用されていないようです。

内閣府サイトより

最近では健康診断のお知らせ・税金関連のお知らせなど、書面で届いているので、こちらでも確認ができるようになるんでしょうね。

こちらはマニュアル内の一画面です。

このように「予防接種受付開始のご案内」「区民税の納付のお知らせ」など、お知らせで受け取る事ができるイメージのようです。

(2019/10追記)はじめてお知らせが来ました

マイナポータルにお知らせが届いてますと、メールが届きました。

マイナポータルに新しい情報が届いています

新しいお知らせが届いています。
マイナポータルにログインして確認してください。

早速、ICカードリーダーを取り付けて、マイナンバーカードを差し込み、暗証番号を入力して、お知らせを確認してみました。

お知らせの内容は、税務署から、記帳説明会のご案内でした。

マイナポータルに届いたお知らせの例

郵便でも案内が来ていましたので、併用する形で使われているようですね。

マイナポータルで特別定額給付金の申請してみた(2020年5月追記)

マイナポータルの設定が終わっていて、マイナンバーカードの各種パスワードを覚えている方は、申請が簡単にできます。

ただ、マイナポータルを初めて設定する方や、マイナンバーカードに4つのパスワードがある事を知らない方にとっては、少し難しく感じるでしょう。

また、マイナポータルで申請すると誤記入も多いらしく、確実に早く受け取るには郵送の方が無難な気もします。ちなみに、私が住む自治体では、オンラインの方が先に申込みが始まりますが、オンライン・郵送どちらで申し込んでも、給付時期は一緒のようです。そのため、いち早く確実に受け取りたい方には、郵送の方がオススメです。

参考 10万円、何度も申請できちゃう?本末転倒のオンライン朝日新聞デジタル

定額給付金の申請に必要なパスワードは3つ(利用者証明用パスワード、マイナンバーカード署名用パスワード、券面事項入力補助用パスワード)

定額給付金の申請には、以下の場面でパスワードが求められます。

  • マイナポータルのログインの際、利用者証明用パスワード(4桁の数字)
  • 申請の本人用の(電子)署名するため、署名用電子証明書の暗証番号(6~16文字の英数字、英字は大文字)
  • 申請者の情報を自動入力するために、券面事項入力補助用パスワード(4桁の数字)
  • ちなみに、住民基本台帳用パスワード(4桁の数字)は不要でした。

券面事項入力補助用パスワードは使わなくてもいけるかもですが、記入ミスを無くすために、使った方が良さそうですね。

定額給付金の申請に必要なパスワード3カ所

このマイナンバーカードの3つのパスワードを使い分ける事ができれば、あとは世帯情報を正しく入力し、口座確認書類を適切にアップロードできればOKですね。

特別定額給付金の申請方法について

まずは、特別定額給付金の公式サイトを確認しましょう。

参考 総務省|特別定額給付金|オンラインで申請する特別定額給付金事業

オンライン申請の準備

公式サイトによると、オンライン申請に必要なものは、以下の通りです。

  • 申請者(世帯主)のマイナンバーカード
  • マイナンバーカード読取対応のスマホ(またはパソコン+ICカードリーダ)
  • 「マイナポータルAP」のインストール
  • マイナンバーカード受取時に設定した署名用電子証明書の暗証番号(パスワード)(英数字6~16桁)
  • 振込先口座の確認書類

ちなみに、振込先口座の確認書類は、申請者の通帳・キャッシュカード・インターネットバンキングの画面等の口座番号・カナ氏名等が分かるものが必要なようです。

また、定額給付金のオンライン申請方法については、内閣府の公式動画が分かりやすかったです。

特別定額給付金 オンライン申請(スマホ)の手順

特別定額給付金 オンライン申請(パソコン)の手順

まとめ

2019年8月、実際にマイナポータル(2017年から運用開始)を使ってみましたが、残念ながらまだまだ実用的ではないようです。「ぴったりサービス」を確認しながら、機能が増えてきたときに使うか検討するのが良さそうです。

2020年5月、ついに定額給付金の申請でマイナポータルを使うタイミングがやってきました。事前にマイナポータルに接続できていた方にとっては便利なサービスとなりました。ただ、世帯情報の入力間違いなども多いようで、まだまだ郵送方式の方が便利そうですね。マイナポータルの今後の進化に期待です。

参考 マイナポータルとは : マイナンバー(社会保障・税番号制度)内閣府ホームページ