2019年10月~キャッシュレスのポイント還元について教えて下さい【2020年6月終了】

お客さま

2019年10月消費増税時に始まるキャッシュレスのポイント還元について教えて欲しいです。(2019年8月の現在)今から何か用意しておいた方がいいですか?
2019年10月~2020年6月の9ヶ月間、キャッシュレスで支払うと、消費者に5%・2%のポイントが返ってくる国の取り組みでした。長い期間、お得に買い物することができました。

近藤雄一

それでは、当時の情報を詳しく見ていきましょう。

対象は、中小・小規模のお店で、「申請・審査完了済み」の場合

すべてのお店が対象では無く、中小・小規模のお店が対象です。

また、お店が、決済事業者にポイント還元事業の申請を行い、国の審査が完了している場合に対象となります。

中小・小規模のお店とは?

資本金(または従業員数)、課税所得などが小さい場合に対象となります。

そのため、大きいスーパーでは5%返ってこないけど、小さいスーパーで5%還元なんて事も起こるようです。

福島県いわき市のスーパー マルトの場合、売上高850億円程度ですが、対象となるようです。思っていたよりは大きなスーパーでも対象となりそうです。

福島県と茨城県で計30店舗以上を展開するマルト(福島県いわき市)は今年4月、資本金を9000万円から5000万円にした。クレジットカード決済をかねて導入済みのため、「政府のポイント還元の対象になる」(同社)としている。

(参考)消費税10月10%に、ポイント還元狙い「中小」増える:日経ビジネス電子版

和歌山の場合、

  • 松源(資本金5,000万円、年商512億円)
  • 廣岡グループ(資本金5,000万円、売上高765億円)

が対象になるかもしれません。

オークワは、資本金が141億円と大きく対象外ですね。

MEMO
マツゲンが5%還元の対象として掲載されました。これは嬉しいですね。

キャッシュレス・消費者還元事業 事務局審査を通過した加盟店一覧(令和元年8月21日 現在)

MEMO
Aコープが5%還元の対象として掲載されました。これは嬉しいですね。

キャッシュレス・消費者還元事業 事務局審査を通過した加盟店一覧(令和元年9月5日 現在)

MEMO

廣岡グループの一部店舗(デリシャス吉備店・デリシャス有田店)で、5%還元が発表されました。「まちかどペイペイ 第1弾」で、2019/11/30まで10%還元です。これは嬉しいですね。
(2019/09/30)

デリシャス吉備店が、キャッシュレス還元のマップにも掲載されていました。9月29日までは表示されていなかったので、随時追加されているようですね。

ポイント還元事業に「申請・審査完了済み」の場合とは?

ポイント還元事業の対象店舗になるためには、お店側が、決済事業者に申請して、国の審査を完了する必要があります。

そのため、小さなお店だから必ず5%還元という事ではないので、注意が必要です。

(参考までに)お店の審査に1ヶ月程度かかるそうです

決済事業者を経由して、国の審査が行われますが、1ヶ月程度かかるようです。

例えば、2019年10月4日までに申請した場合、早ければ2019年11月1日~ポイント還元の対象店舗となります。

審査スケジュールについては、以下の資料をご確認ください。

参考 キャッシュレス・ポイント還元事業 各種締日/消費者還元開始日スケジュール(PDF)キャッシュレス還元事業

10月1日に間に合っていないお店もあるので要注意

どうやら10月1日に登録が間に合っていないお店もたくさんあるようです。

9月25日時点で73万店の申請されていますが、10月1日時点の対象店舗は50万店となっています。

本事業に10月1日から開始できる登録加盟店数は、約50万店です。9月25日時点で登録申請数は約73万店です。今回10月1日に間に合わなかった申請についても、9月26日17時00分までに決済事業者から不備なく全ての情報・書類が提出された店舗については、10月21日までにポイント還元を開始できるよう、審査等の準備を進めています。今後は、原則10日ごとに追加登録していきます。
(参考)キャッシュレス・ポイント還元事業の10月1日から参加する登録店舗数を公表しました

また、対象となる中小・小規模事業者は200万店とも言われているので、随時、対象店舗が増えていきそうですね。

最終の登録加盟店数は約115万店に(2020年6月11日追記)

経済産業省の発表によると、最終的な登録加盟店数は、約115万店とのことです。

キャッシュレス・ポイント還元事業における最終的な登録加盟店数は、約115万店となりました。2020年6月11日時点の登録加盟店の地域分布のほか、店舗の種類別の登録状況と利用状況、決済手段別の利用状況を公表しました。

キャッシュレス・ポイント還元事業に関する直近の状況について公表しました (METI/経済産業省)

店舗は対象でも、決済サービスによっては申請中の場合もある

例えば、Paypayは審査が通ったけど、LINE Payは現在申請中という場合があります。そのため、どの決済サービスがポイント還元の対象か、必ず対象店舗マップで確認しましょう。

対象となる決済サービスについて

対象の決済方法は、以下の通りです。

  • クレジットカード
  • デビットカード
  • 電子マネー
  • QRコード

(参考)キャッシュレス・ポイント還元事業 中小・小規模店舗向け説明資料

よく使われている決済事業者がたくさんありますね。

還元方法や上限は、決済事業者毎に違います

還元方法は、基本的には各決済サービスのポイントで還元されます。ただ、クレジットカードでは引落し時に割引(引落相殺)になったり、ポイント付与タイミングも、各社いろいろです。

キャッシュレス還元事業の情報によれば、以下の還元方法があるそうです。

  • ポイント付与
  • 即時充当(即時還元)
  • 引落相殺
  • 口座充当

また、還元の上限金額も設定されていますので、高額の買い物をされる方は確認しておきましょう。

まずは、自分が使う決済サービスを確認しておきましょう。

QRコード決済

まずは、最近よく使われているQRコード決済です。

  • LINE Pay
  • Paypay
  • Origami Pay
  • 楽天ペイ
  • メルペイ
  • au Pay
  • J-Coin Pay

 

例えば、LINE Payは、決済時にLINE Payボーナスで還元されます。一方、Paypayは、翌月20日前後にPaypayボーナスとして還元されます。

Origamiは即時割り引き

また、Origamiは、決済時にポイントが即時付与・充当され、そのまま割引になるので、実質即時割り引きですね。

専用ポイントは、Origami Pay決済時に決済金額の5%(フランチャイズ店、ガソリンスタンドなどの一部店舗は2%)相当額がOrigami Payユーザー様に付与されます。
付与された専用ポイントは、付与後即時、専用ポイント1ポイントにつき1円として、決済金額から差し引かれて還元されます。
付与された専用ポイントは、付与を受けた決済に対してのみ還元されます。お客様は、取得した専用ポイントの還元を受ける店舗、および還元を受ける決済を自由に選択、指定することはできません。

(参考)Origami キャッシュレス・消者還元事業の説明ページより(リンク切れ)

その決済にしか使えない「専用ポイント」という扱いなのですね。

このように各社対応がいろいろな事が分かりますね。

電子マネー(交通系)

電子マネー(交通系)はWEBサイト等で登録が必要です。

電車やバスをよく使われる方は、確認しておきましょう。

  • PASMO
  • Suica
  • manaca
  • ICOCA

電子マネー(交通系以外)

  • nanaco
  • WAON
  • 楽天Edy

クレジットカード

  • UCカード
  • 楽天カード
  • アメリカン・エキプレス・カード

他のクレジットカードについては、以下のページでご確認ください。掲載されているクレジットカードは以下の通りです。

  • イオンカード
  • オリコカード
  • セゾンカード
  • JCBカード
  • ジャックスカード
  • TS CUBIC CARD
  • MUFGカード
  • DCカード
  • NICOSカード
  • 三井住友VISAカード・三井住友マスターカード
参考 ポイント還元事業 主要なキャッシュレス決済サービス(PDF)キャッシュレス還元事業

対象店舗は「お店のポスター」と「WEBやアプリの地図」で確認できる

お店がポイント還元の対象であるかは、9月頃~掲示されるキャッシュレス還元事業のポスターで確認ができるようです。また、ステッカーの掲示もあります。

(参考)キャッシュレス・消費者還元事業のホームページより

MEMO

(2019.08.28)ポスター・ステッカーのデザインが発表されました。

キャッシュレス還元事業の対象店舗を探す

キャッシュレス還元事業の「対象店舗を探す」マップが公開されています。

キャッシュレス還元事業のマップ

「デリシャス廣岡吉備店」は、Paypayがポイント還元の対象となっています。お店ではLINE Payも使えますが、LINE Payは現在申請中だそうです。このように地図で確認するのが大切になってきますね。

参考 キャッシュレス還元事業の「対象店舗を探す」マップ検索画面

また、アプリ「ポイント還元対象店舗検索アプリ」も公開されています。(2020年6月30日で終了しました)

  • ‎ポイント還元対象店舗検索アプリ – App Store
  • ポイント還元対象店舗検索アプリ – Google Play のアプリ

WEBやアプリから、近くの対象店舗を探してみましょう。

対象店舗では5%還元、コンビニやガソリンスタンド2%還元

対象店舗で、対象の決済方法であれば、5%還元となります。

ただし、(コンビニなどの)フランチャイズ店舗やガソリンスタンドは、2%還元となります。

Amazon・楽天でも中小・小規模なら対象

ECサイトも、中小・小規模の店舗が販売している場合は、対象となっています。

特に楽天市場は、ほとんどが中小店舗なので、この5%還元は魅力ですね。

楽天市場の場合

楽天市場で、お米を検索してみました。分かりやすく「キャッシュレス5%還元対象」の表示がありますね。

楽天市場で「キャッシュレス還元対象」の表示例
楽天市場のキャッシュレスポイント還元の解説ページができています。
参考 【楽天市場】キャッシュレスポイント還元!クレジットカード決済で楽天市場のお買い物が5%還元楽天市場

Amazonの場合

Amazonでも、同じようにお米を検索してみました。こちらも分かりやすく「5%還元」の表示がありました。

Amazonで「キャッシュレス還元対象」の表示例

まとめ

消費税増税に合わせて、9ヶ月間限定で、中小・小規模の店舗で5%ポイント還元が実施されます。対象となるお店・決済サービスをチェックして賢くお買いものしていきましょう。

参考 キャッシュレス消費者還元事業キャッシュレス消費者還元事業