和歌山にカジノができるって本当?気になるIR(統合型リゾート)を調べてみた

和歌山県は、カジノを含むIR(統合型リゾート)の誘致を目指しています。万博開催前の2024年の開業を目指しており、今年からIR誘致が本格化するようです。詳しく知らなかったので、調べてみました。

これまでのIR(統合型リゾート)の取り組み

国の取り組み

国は、2016年12月IR推進法、2018年IR実施法を制定しました。全国で最大3カ所に、カジノを含むIR(統合型リゾート)ができる事になりました。カジノができるとは言っても、統合型リゾートのほんの一部、床面積3%以下となっているようです。テーマパークの一部がカジノっていうイメージですね。

カジノ以外には、国際会議場や展示施設に加えて、劇場、演芸場、音楽堂、競技場、映画館、博物館、美術館、レストランなどが併設されます。まさに巨大な総合テーマパークですね。

各自治体の取り組み

 現段階で誘致活動をリードしているのは、大阪府・市と和歌山県、長崎県だ。

大阪府・市は、2025年国際博覧会(万博)の開催を目指す大阪湾の人工島・夢洲(大阪市此花区)で、万博の前年までのIR開業を目標としている。

(IR誘致「3つのイス」奪うのはどこだ 大阪、和歌山、長崎、北海道、愛知…バトル過熱 2018/07/21 産経新聞より)

和歌山も善戦していますね!しかし、大阪は万博とセットで誘致を目指しており、強敵ですね。勝てないのでは?と疑問に思いました。でも大丈夫。和歌山県は、大阪と和歌山、両方への誘致に成功させるプランを考えているからです。

横浜もIR誘致を正式表明(2019年8月22日)

横浜市が、正式にIR誘致に名乗りを上げた事で、さらに競争が激しくなりました。強敵現るですね。

和歌山にとって重要なのは、(大阪や横浜の)都市型IRと差別化を図る取り組みですね。リゾート型IRをさらに具現化していく必要が求められそうです。

横浜市の林文子市長は22日の記者会見で、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致に乗り出すことを正式に表明した。
(一部省略)
誘致表明は大阪府・市と和歌山、長崎両県に続き4カ所目。さらに北海道や東京都、千葉市なども誘致を検討している。
(「横浜の飛躍にIRが必要」正式に誘致表明 産経新聞 2019年8月22日)

それでは、和歌山県の取り組みについても見ていきましょう。

和歌山県の取り組み

和歌山県IR基本構想

和歌山県は、2018年5月 和歌山県IR基本構想を発表しました。国がIR実施法を閣議決定された後、これまでに準備してきた和歌山のIR構想を発表しました。

こちらのページにある和歌山県IR基本構想(PDF)が分かりやすい資料になっています。

参考 和歌山県IR基本構想を策定しました和歌山県

和歌山県の想定スケジュール

和歌山県の想定スケジュールは、以下の通りです。

(引用)県民の友2019年7月号 P.5

事業者選定の実施

一つ目のポイントは、「事業者選定の実施」ですね。IR説明会で受けた印象は、事業者により、統合型リゾートの形が大きく変わる事です。そのため、事業者が決まることで、具体的な統合型リゾートの形が見えてくるでしょう。

区域認定

二つ目のポイントは、なんと言っても「区域認定」です。全国で3カ所しか認められないため、ここで認められる事が絶対条件になります。誘致予算もかかっているため、負けられない戦いですね。

【動画】知事と語る「IR誘致の取り組み」

知事と語る「IR誘致の取り組み」の動画も分かりやすいのでオススメです。

和歌山県のIR誘致の予算

また、和歌山県は、平成31年度予算で、IR誘致のために2億3187万円を計上しています。今年からさらに誘致活動が本格化していきそうですね。

(県民の友 2019年4月号より)

参考までに、平成30年度予算 6998万円で誘致活動を行ってきました。

候補地は和歌山マリーナシティに一本化された

県民の友2019年7月号によると、和歌山県の当初候補地は3カ所ありました。

  • 和歌山マリーナシティ
  • コスモパーク加太(かだ)
  • 旧南紀白浜空港跡地

投資意向のある全ての事業者の関心が和歌山マリーナシティに集中したため、候補地と決定しました。
事業者からは、「関西国際空港から近い」「京阪神へのアクセスが良い」「造成済で、すぐに着工が可能」「マリンスポーツ・マリンレジャーの聖地である」ことが高く評価されています。
(引用)県民の友2019年7月号 P.3

事業者から高い評価を受けた「和歌山マリーナシティ」が候補地として、一本化されたのですね。

IR建設・運営は民間事業者の負担

統合型リゾートに莫大な費用がかかるのでは?という疑問があります。でもこれは実は、民間事業者の負担なんですよね。

誘致費用も億単位のお金が使われるわけですが、誘致に成功すれば、「カジノ行為粗収益の15%が和歌山県に対して納付される」わけですね。和歌山県IR基本構想によると、この納付金210億円の他、入場料73億円の収入を見込んでいます。

(和歌山県IR基本構想 P.39)

日本一の会議場・展示場を作れるのか?

IR実施法の施行令案では、統合型リゾート内に、非常に大規模な会議場・展示場が求められています。3パターンの中からいずれかの条件を満たす必要があります。

  1. 日本一の展示場
  2. 大規模な会議場・展示場
  3. 日本一の会議場

これらの条件を表にまとめてみました。

最大会議室展示場
1.日本一の展示場1000人~3000人12万㎡
2.大規模な会議場・展示場3000人~6000人6万㎡
3.日本一の会議場6000人~2万㎡
MEMO
日本の展示場、東京ビックサイト(9.7万㎡)、幕張メッセ(7.2万㎡)
日本の会議場、東京国際フォーラム(最大会議室 5000人)

かなり大規模なため、どの選択肢を取るのか注目されますね。

参考 特定複合観光施設区域整備法施行令(案)の概要(PDFデータ)首相官邸

和歌山県が目指すリゾート型IRとは何か?

和歌山県の基本構想では、大阪には「都市型IR」、和歌山には「リゾート型IR」と、異なるコンセプトのIRを作ることが想定されています。

事業者からは近くにある事で相乗効果があげられるとプラスの声がある一方で、全国3カ所という縛りがある中では全国から見ると不公平感が生まれるのでは?という声もあるようです。

(和歌山県IR基本構想)

 

IR説明会では、国主催の説明会でも「地域の偏りは関係なし」「事業性からより良いものから3カ所を選ぶ」とはっきり名言されていた、との説明がありました。以下の通り、県民の友でも同様の説明が記載されていました。

法律には「地域バランスを考慮する」との項目はなく、また、国が主催する法律の説明会でも地域バランスは考慮しないとの考え方が示されています。
また、事業者からは「近くに複数あった方が相乗効果があって良い」との意見があり、実際、国がIR導入に向けてお手本の一つとしたシンガポールでは、車で約30分の距離に二つのIRが運営されています。
(引用)県民の友2019年7月号 P.4

こちらの記事も参考になります。

参考 関西に1つとは限らない 羽生田議員が和歌山のIRイベントで語ったことJaIR -日本型IRビジネスレポート-

関西圏に2カ所のIR誘致が成功する鍵は、シンガポールの事例にありそうです。次にシンガポールのIRについて見ていきましょう。

リゾート型IRとは何か?

シンガポールには、「マリーナ・ベイ・サンズ」と「リゾート・ワールド・セントーサ」、2つのIR(統合型リゾート)があります。和歌山県はこれを一つのモデルケースとしているようです。

「マリーナ・ベイ・サンズ」は、ここですね!一度は見たことある光景ですね。

  • 都市型IR「マリーナ・ベイ・サンズ」
  • リゾート型IR「リゾート・ワールド・セントーサ」

他にも、リゾート型IRには、

  • パラニャーケ(フィリピン)
  • ゴールドコースト(オーストラリア)

があります。

リゾート型IR「リゾート・ワールド・セントーサ」

リゾート・ワールド・セントーサ」には、ユニバーサルスタジオがあり、世界最大級の水族館、ウォーターパークも楽しそう!ホテルもリゾート感がすごいです。

ホームページは日本語に対応しているので、ぜひ見てみて下さい!まずイメージをつかむには、コンセプトムービーがオススメです。

成功の鍵は、リゾート地ならではのエンターテイメントを用意できるのか、という所にありそうです。

まとめ

和歌山県は、リゾート型IRの誘致を目指していることがわかりました。誘致のための予算規模も大きいため、かなりの本気度を感じます。和歌山ならではのIR(統合型リゾート)の形が今後検討されていくと思うので、ますます楽しみですね。今後の動向に注目です。